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sproutおぼえがき

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やっぱり、読んでいる

4月14日 日曜日
曇り 大風


日曜日だというのに、オットは仕事で昼から出かけてしまった。

しばらくぼけっとしたり、ねこをなでたり(また!)していたら思いのほか時間が過ぎて、はっと気付くと2時過ぎだった。
あわててもちを焼いて食い、それ以降は本を読むこととする。

この時期わざわざ読むというからには、それはもちろん村上春樹の新しい小説
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
に決まっている。いますごい堂々と言った…。

貰った経緯がもやもやするのでとっとと使ってしまいたかった図書カードがある、という事情があるにしても、躊躇なく(しかも発売日に!)買わせる村上春樹はやはりすごい。
多くの買ったままにしてある本や、心のカートに入れっぱなし(いつか買う)の本をさしおいて。

どうでもいいが、最近オットが「積ん読」という日本語を覚えて帰ってきた。
そして「使い方は、『あなたは積ん読をしています』でいいの?」などと聞いてくる。

西荻窪駅前の今野書店は混雑していた。
レジに人がならび、半分くらいの人が彼の本を手に持っていた。
その中の何人かは、彼の本と一緒に他の本も買っていた。

ここ何年かの春樹新刊フィーバーのもの凄さには正直ちょっと引くものがあるし、それに反比例して自分の中の「春樹新刊を待ち望む気持ち」は減少してきているのだが、それにしても春樹新刊の波及効果はぜんぜん、悪くない。
この騒ぎを見下して揶揄する人がいたって、春樹のお陰でみんなの本が売れるのです。悪いか!!
ついでにいうとふだんまったく売れないクラシックのCDだって売れるのです。

帯によると「半年ばかりこの物語を書き続けました。」とある。
この本に限らず、小説家が半年かけて書きあげ、編集者や校正やデザインや印刷会社や、さまざまな人々が尽力して出来た本が1700円っていうのはどういう安さなのか。
たとえば1700円のお洋服に、人はどんなクオリティを期待するかと考えると、ものすごい安さだと思うんだが、それでも本は売れないのである。不思議な世の中だ。

まだ読み終わっていないので、今のところ名古屋の話だということくらいしか言うことがない。
春樹の定義するところの名古屋がちょっとおもしろい。
そういう話じゃない気もするが、名古屋人はどう思うのか、そこのところ興味がある。


読んでいるあいだじゅう、大風がびゅうびゅう吹いていた。
隣の家が壁の塗り替えで、すっかり紺のカバーで覆われていて、それが風をはらんでものすごい音をたてるので、不穏な感じだ。
そのかわり、ハナミズキのピンクの花が紺のバックによく映えて、いつもと違ってなかなかよい。
by titypusprout | 2013-04-14 22:10 | Comments(0)
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