4月22日 月曜日
晴れ 昨日より暖かいが風冷たい
数日前、隣のお庭に咲いた芍薬を、おじさんが切ってくれた。
花瓶にさして喜んでいたのだが、しばらくしてどうも、部屋のなかがなんかくさい。
ぬれて雑菌の繁殖した雑巾の匂いがする。
さては何かを拭いた雑巾をそのまま放置してしまったかと、きょろきょろと部屋を探したが、最終的に匂いの元はこの芍薬だった。
この美しい芍薬が、…まさかの雑巾臭!
雑巾臭を放つ美しい芍薬
家の者にも確かめて、2人で「これはまさに雑巾の匂いそのものである」ことを確認し合った。
立てば芍薬、座れば牡丹、と美女の代名詞にすらなっている芍薬が……
雑巾臭!!
最近は和装の花嫁の髪を飾ることも多い芍薬が……
雑巾臭!!!
ていうか私うっかり結婚式のとき芍薬飾るつもりだったし…(朝早すぎて仕度の人が調達できなかった。)
相当のインパクトにくらくらしたが、だからって捨てることなどできない美しさなので、結果としてそのまま雑巾臭とともに暮らし続けた。
器量よしの娘を嫁にもらったつもりが、わきがだった…が里に帰すのはいかにも不憫だ…
みたいな気持ちだ。
慣れればどうということもない、みたいな。
ところが午後になって急に花弁が音をたてて落ちだしたので、ついに捨てた。
(嫁とは添い遂げてもらいたい)
ねこが花弁を落とす瞬間の画像