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sproutおぼえがき

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失業保険説明会

4月24日 水曜日
雨 寒くはない


昨日、失業保険説明会に行った。
これに出席しないと失業保険の認定書がもらえない。

少し大きめの教室ほどの会場はいっぱいだった。
4/9・10の2日間に申請した人だけでこの人数。
さまざまな人がいる。
女の人、男の人、若い人、年配の人、子どもを連れた人。

皆それぞれ、仕事の経歴があり、人数の数だけ辞めた理由がある。
ここにいる人達の共通点はただひとつ、失業しているということだけだ。
でも誰一人隣の人とおしゃべりしたりせず、黙って会の始まるのを待っている。

係の人も毎日毎日、詰めかける人々に辛抱強く同じ話を繰り返す。

最初に申請に行ったときから、係の人は皆とても親切だ。
よく言われているみたいに、横柄に人をあしらったりする人は一人もいない。
彼らの言葉遣いや選ぶ語彙を聞いていても、たぶんどこよりも人一倍気を使って人に接していることが伺える。

初めて失業保険のお世話になることになって、正直にとてもありがたい制度だと思う。
再就職のための訓練などのサポートも、知らなかったけれどずいぶんある。
税金を払ってきたのだからあたりまえ、と強気にいってしまってそのとおりなのかもしれないが、相互補助の意味が身に沁みてわかる。
うちは子どももいないし、オットは外国人で選挙権もないのに税金だけはがっぽがっぽ取られるばかりだなあと思っていたけれど、そしてそれは本当に家計にひびくので困るんだが、稼げる人が税金払って、子どもや老人や被災地や困ってる人に届くという制度は、それがちゃんと機能していればすばらしい。

それを実感できたので、失業した甲斐があったという気もするくらいだ。
もちろん失業しないで幸せに働けるのが一番いいのは当然だけれど…。

でも、たとえば今ひどい会社にいて毎日つらい思いをして、辞めたら人生終わりだと思い込んで病気になりそうな人がいたら、本当に、一度相談してみたら?と言ってあげたい。
あんまりよいイメージがなかったハローワークだけど、少なくとも現場には、この制度をうまく使ってほしいと考えている、思ったより杓子定規じゃない係の人がいて、割と有効なプログラムが用意されているように思える。今のところは。

それはもしかしたら、私が女で、結婚してて、世間を知らない、甘っちょろい失業者だから言えることなのかもしれないけれど。

でもそこでふと思った。じゃあ個人で働いている人はどうなんだろう。
フリーで仕事をしているライターやイラストレーターが、仕事が減ったりなくなってしまったりした場合、失業保険的なものはないんじゃないか。
今の制度は、今までの日本社会の構成員の大多数であったところの、「会社に所属している人」しか想定していないのではないだろうか。

似たような話では、税金の額が前年度の所得を元に計算されるため、たとえば作家が本を出してそれが売れても、次の年に同じように本が売れてお金を稼げないと、税金を払ってゆけないと聞いたことがある。

派遣社員や契約社員が多くなったことで、契約満了という名の首切りが問題になり、それで失業した人に対しても、ちゃんと待機期間なく失業保険が下りるようになったように、社会の変化にあわせて制度も少しずつ変わっているけれど、それだっていってみれば雇う側の会社に都合よく作られた制度であって、会社のしくみに組み入れられていないフリーの人たちについては、誰も文句を言わないからとほっておかれている。

好きなことしてるんだから自己責任でお願いします、くらいに思っているんだろう。
またはそういう仕事のありかたについて、まったく考えたことがないんだろう。
その考え方はそのまま、子どものいる女の人が働くことについての政治家のひとたちの考えと驚くほどよく似ていることに気が付く。
by titypusprout | 2013-04-24 22:54 | Comments(0)
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