6月6日 金曜日
雨 肌寒い
昨日、関東の梅雨入りと共に、古くからの友人Mちゃんが女児を出産した。
少し前から出産準備で実家に戻っているというので、ほんとうは今日会いにゆく予定だったのだが、昨日の朝9時過ぎに「陣痛はじまったー!」とメールがあり、12時半にもう生まれていた。
30代後半の初産。
スピードすぎる。
ちょうどその報告メールが届いたころ、私は高校時代の友人とお茶をのんでいた。
奇遇なことに、彼女もまた来月に出産を控えている身であったので、その出産速報に2人で絶句し、彼女はメールの画面を指でさすって、「ありがたいありがたい、あやかりたいあやかりたい、」と念を送っていた。
この年になって妊娠すると、まわりに経験者が多いのでさまざまな体験談を聞かされ、耳だけはすっかり年増になって、とりわけ、大変な体験をしたひとほど多くを語りたがり、またそういう人は何度も繰り返して語るうちにすっかり話術も巧みに練られて臨場感をもって聞こえるので、いろいろとあらぬ想像ばかりがふくらんで怖いのだと言っていた。
なのでこの衝撃のスピード出産話は彼女に多いに勇気を与えたようだった。
Mちゃんによると、去年の6月5日、私たちは会っていたらしい。
びっくりして去年の手帳を出してきてめくったら、本当に「Mちゃんと会う」と書いてあった。
その頃はまだ、赤ん坊は存在していなかったのだった。
いろんな一年がある。